マクロスF 最終回

マクロスシティやリン・ミンメイの写真、ゴーストに初代マクロス・アタックと昔からのファンも喜ぶ要素が散りばめられてて嬉しいですな。
特にゴーストが出てきたのはマジで嬉しかったです。OSの名前があんま読み取れなかったんですが、縁ある名前だったのかな?


ただマクロス伝統の曲に合わせての戦闘シーンはちょっと節操無かった気が。曲がコロコロ変わってどうも…。や、「私の彼はパイロット」が入ってたのは嬉しかったですけど。
曲がコロコロ変わるってことは「愛・おぼえていますか」と肩を並べられるようなマクロスFならではの代表的な1曲が無いとも言える訳で。
ご都合主義の最終回だからこそ、ココでバシッと1曲で決めて欲しかったですね。


映画版が制作されるようで。初代マクロスと同じで劇中劇って感じで作られそう。
アルトは役者だし、ランカもシェリルもアイドルだし、しかもシェリルは病気治ったくさいし。前フリは十分整ってますな。


総括
マクロス7が好きな人には申し訳ないんですが、ぼかぁマクロス7が放送される前、凄く期待してたんですよ。
あのマクロスの新作が!と。ですが、蓋を開けたらメガネかけた熱血野郎が戦場に飛び込んで所構わず歌ってるっていうね。
正直言って超期待外れでした。なんじゃこりゃぁ…こんなん違うよ…。と落胆したものです。
それがあっただけに今回も少し恐々しながら見たんですが、普通(?)でよかったです。


「歌」が重要な要素であるマクロスシリーズらしく、劇中で様々な曲が歌われてきました。
初代と同じように「異文明のラブソング」がキーとなるのは、三角関係をメインテーマに持ってくるマクロスらしいと感じました。
その曲「アイモ」をなぜランカの母が知ってたのかは謎なんですがね。気になる。


終戦で続々と死者が出る昨今のロボアニメですが、今作はメインキャラクターに全く死者が出ず、見事なハッピーエンドで終わりました。実に後味良く終われたんじゃないかと思います。
最終回に至るまでの内容も特に無理なく展開が進んでいったように見えます。王道らしい安定した作り。
ただ三角関係を描く部分が少し弱かったように思えました。黒幕が暗躍しているだけに、そっちも描かないといけなかった分、省かれてしまったんでしょうか。
もう1つアルトの気持ちが見えにくく、感情移入しづらい主人公ではありました。役者の性か、何でも演じてしまう…てことなんでしょうか。


少し不満もありますけど、数々の曲を生み出しセールスにも結果を残せたマクロスF。業界的には成功だったんじゃないでしょうか?
もちろん視聴者側としても楽しく見られて良かったです。ただ「愛・おぼえていますか」ほどの名曲は…映画版で期待、というところですかね。あっちも映画版で生まれた曲だし。