魁!!クロマティ高校

行っちゃった。元巨人軍のクロマティさんが色々とイチャモンつけたお陰で有名になった、この映画。
「ホントにコレを映画化すんの?あ、でも地獄甲子園とか映画化したぐらいだしおかしくないか。」
と勝手に映画化の結論は出して、果たして面白いのか笑えるのか原作やアニメの評価を覆す出来なのか…この辺りを確かめるべく観てきました。


★★☆☆☆
最初のほうは面白かったんですがねー。映画独自の話になると冷めちゃったなー。
他には元々がシュールな笑いなので爆笑するようなシーンは殆ど無いんですねーコレが。
言ってしまえば板尾ワールド全開な感じですかね?以下ネタバレ含みます。
冒頭の「本作品に出て来る如何なる名前は…(省略)…実在しません」で笑いが起こるのは、この映画が初めてじゃないだろうか?
非常にシュールな幕開けに続き、クロマティ高校の校舎全壊に関する歴史が語られるのですが、ココから不安な流れがおきてました。
【初代番長が就任。「ケンカ相手が止まって見えた」等の名言を残す。】
という何故か全壊の歴史にこんな事も書いてあって結構笑えたのですが、その後は普通に全壊の歴史を述べてました。
その全壊の理由にもニヤリ程度の笑いは込められてるんですが、最初のがストレート過ぎたのでシュールなのか判断し辛かったです。
映画本編のほうは中盤、映画独自の話になるまで漫画原作の流れに沿ってました。
ホントその辺りは良く出来てます。前田を除いて。奴のキャラ、全然違うし。
クロ高で唯一常識持った突っ込み役なのに映画では、ただの面倒臭がりに落ちぶれてます。
彼の突込みがないと引き立たないんだがなあ。
その他のキャストは本当によく出来てます。神山なんて本当に神山だし、フレディとか凄く不安だったんですけど、めちゃくちゃ合ってました。
高山扮する竹之内がちょっと演技が下手だったかな。豪快さは伝わって来たんだけど。てか騒音おばちゃんに似過ぎ。


個人的に一番楽しみだった山口ノボルとプータンの登場時間が最高に少なくて残念。めちゃくちゃ面白かったんですけどね。
登場シーンも無理矢理詰め込んだ感じで脚本が出来てないのが露呈された感じです。
ホント映画オリジナルストーリーは駄作。宇宙猿人ゴリの登場シーンも無駄に長くて引いたし。
如何に漫画がキャラを把握して面白さを引き出すように作ってるかが分かります。
こんなんなら無理にオリジナルストーリーにする必要は無かったなあ。


板尾扮するマスクド竹之内のショートコントは良く出来てたと思います。コレ映画本編が終わった後にあるんでスタッフロールが流れても最後まで観るようにしましょう。
あーあとフレディに母親がいた事も判明。更に先日、松崎しげる氏や急逝された橋本真也氏も出演されてます。あのシーンが遺作になっちまうのか…。
この二人の登場シーンはかなり笑えるので必見です。でも映画館で見るほどの価値は無いかも。自分は池袋で観たんですが、客がかなり多くて立ち見の人も多かったので、DVD化されるまで待っていいかもですね。