マナケミア2〜おちた学園と錬金術士たち〜PORTABLE+ プレイレビュー

PSPで移植された前作がめっちゃ面白かったので気になってたんですが、発売時期が別のゲームと被ってたり、移植の出来が酷いんじゃないかという懸念があって、購入は控えていました。
発売後にレビューをチェックしてみると、やっぱり酷い移植具合だそうで…。Amazonのレビューはマイナーゲーだと参考になるなあ。
それでも買ってしまったのは、中古で2,980円で見つけたってのと、前作が凄く面白かったので。
しかし前作でもゲームシステムの面白さとは裏腹に移植の際に劣化したと見られる部分が際立っていて、かなりストレスが溜まる作りになっていました。
まさか今回も失敗を活かさず同じことを繰り返すなんてね…。


ゲームシステムは基本的に前作と同様ではあるものの、キャラクターの成長要素であるグラウブックの仕様変更や、戦闘時のシステムに改変が見られます。
戦闘システムは前作と変わらず凄く楽しいです。コマンドバトルの頂点に位置付けても良いぐらい。
UIは少し見辛くなったかな。敵をターゲットする際に画面上部にあるタイムカードが明滅するんですけど、見辛くてね。もうちょっと分かりやすくして欲しかったなあ。赤色に変わるとか。
というか全体的にPSP用に考えられていないのか見辛い所が多々。文字サイズは小さいまんまだし、ぼや〜っとしてるし。
会話シーンは問題ないんですが、アイテムの説明文辺りは独特なフォントを使用しているせいもあり、目を凝らして見ないと読めません。
キャラのバストアップ絵もぼや〜っとしてます。唯一くっきり見えるのは装備画面だけ。何コレ?
一番酷いのはゲーム中1秒ほど止まるということ。これが5分に1回レベルで起こるんですわ。
タイミングを要求されるミニゲームがあるものの、失敗したからと言って大きな被害を被ることはありませんが、やはりストレスになります。


ストーリーは学園ならではっていう問題が減って、少し残念ですね。前作からのキャラであるグンナル良い意味でも悪い意味でもストーリーに絡み過ぎてしまってるように感じます。
確かに男主人公が属してるのは戦闘技術科ですけど、何でもかんでも戦闘に絡ませるのはなあ…。戦闘が楽しいのでまだいいですけど。
キャラクターが個性が強くて立っているので、キャラクエストの分で楽しめてる感じです。


BGMも前作と同様、秀逸です。燃える名曲多し。ただマップBGMは何かのタイミングで切れることあり。


ゲーム全体の面白さは前作譲り。前作が気に入ったのならば、今回も楽しめること間違いありません。
ですが、バグが多いし画面がぼやーっとして見辛いしで、携帯ゲーム機で遊びたいor追加要素に興味がある等、何かしらの理由がない限り、PS2版をお勧めします。
そうそう、PS2版にもバグがあるそうで。確か4周目辺り?で進行不可能になるそうな。
そこまでやり込まないって人には構わないでしょうけど、ベスト版では修正されてるので、そちらの購入をお勧めします。